パラサイクリング

もう長い事小池君の自転車を見させてもらっています。

小池岳太選手

日本体育大学在学中は、サッカーのゴールキーパーとしてプロを目指す日々でしたが、1年生の時に遭った交通事故により、以降左腕の自由を失ってしまいました。

それ以降、障害者スポーツの頂点を目標に、昨年の平昌パラリンピックまでは、アルペンスキーの日本代表として、ワールドカップをはじめ、トリノ、バンクーバー、ソチ、ピョンチャンパラリンピックに出場し、数々の実績を残してきました。
スキーのトレーニングの一環として始めた自転車ですが、ソチオリンピック以降は、自転車競技の競技選手として日本代表入りを目指して活動をしており、ピョンチャンパラリンピック以降は自転車競技一本に絞って、東京パラリンピックを目指して日々トレーニングに励んでいます。

写真のロードタイムトライアルバイクBOMAのELAN-TTですが、左手が使えない為に右手で前後のブレーキ、Di2シフトが行えるようにしてあり、DHバーもオフセットさせる等の試行錯誤を、現在も繰り返しています。

記録を狙っているトラック1000MTTの機材には、装具職人さんによる左手用のカーボン成型の装具が装着され、こちらもよりシビアな調整や試行錯誤を行っている最中です。

先日の世界選手権では、彼のカテゴリーであるMC5クラスの1000Mタイムトライアル優勝タイムが1’04‘’414、世界記録は何と1’01’’683です。

現在の小池選手のタイムは1分12秒台ですが、スキーから自転車に転向してきた時は、現在より15秒以上遅いタイムでした。

今後更に1分10秒の壁を破り、今シーズン1分8秒を目標に、寝ても覚めても自転車の日々を送っています。


今後も、一般的に無謀とすら思われてしまう記録に立ち向かう小池選手を、彼やサポート陣の努力と信念を信じて、応援したいと思っています。


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Positivo

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